「就職しやすい専攻」より大切なこと

大学で何を専攻すればいいか。

この質問を学生からよく聞かれる。本当は「哲学」を専攻したいが「経済学」の方が就職に繋がりやすいと思うので、悩んでいる、という様な質問だ。

答えはシンプル。

自分が一番熱中できる専攻を選ぶべき。それが哲学、映画学、誰も聞いたこともない〇〇学だっとしても、自分が一番熱中できる分野を選ぼう。

一般的に経済学や理系が就職に向いているとされる理由は、ビジネスの環境では「数字」を使った作業が多いという印象が強いからだろう。最近は特にスキルを学生時から身につけることが求められ、「即戦力」というキーワードが出回っている。

そこが間違っている。「ビジネス」は人と人とのコミュニケーションからできており、人との信頼関係がビジネスの成功につながる。数字に強いという理由ひとつだけではない。信頼関係はまず対話から生まれるもの。よって、その対話ができて信頼される「人間」にまずならないといけない。専攻した分野に関係なく、深みのある人間になることが不可欠である。

忘れていけないのは、「意外な専攻」の学生のほうが目立ちやすいという点。経済学部や理系の学生は至って同じキャラが多く、履歴書を読んでもあまり差別化できない。優れた面接官ほどユニークな学生にチャンスを与えようとする。チャンスを与えられたその後からは勝負。なぜ自分がこの専攻を選んだかを聞かれたら、熱く語ろうではないか。面接官の目に留まるためが理由で「とりあえず」で専攻を選んだ学生はここで落ちるだろう。夢中になった専攻分野だとかなり情熱を持って語れるのではないか。適当に選んだ専攻だとそうはできない。それは絶対に見破られるだろう。

なので、一般的に受けが良いなど考えず、自分が一番パッションを持って語れる分野を選ぼう。誰に何を言われようがその分野を貫くことで、より魅力的な人間になることを目指そう。そうすることで人間として成長する機会を自分で開拓し、ビジネスのシーンでも絶対的に力がついてくる。

ただ、熱中になれないのであれば、より実用的な分野を専攻した方が良いだろう。中途半端な気持ちで選んでしまったら自分も熱中になれない。その選択に自信を持てず、不安のまま就職活動に挑んでしまい、結局、失敗してしまう。それだったらとりあえず経済学を専攻して他の趣味に没頭した方がよい。パッションがないと何も続かないし後悔の渦に巻き込まれるだけである。

「自分は本当に〇〇が勉強したくて選んだんだ!」という自信をストレートに前にだせるくらいの知識を蓄えたのであれば、それをどんどん自分の武器にしていこう。なぜこの専攻を選んだかということをしっかり説明できる学生は面接官にとって魅力的だ。いや、面接官だけではなく、上司や同期、クライアント先にとってもそうだ。自分のパッションを貫いたという自信が就職活動だけでなくその後の人生にも豊かさをもたらすだろう。自分の選んだ道に自信を持って挑んで欲しい。

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